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水道システム研究センター

センターの先進性

本研究センターでは、①水道の浄水処理プロセスの研究や管路システムの適切な更新計画、水道施設の劣化要因の調査といった「水運用計画」、②漏水事故の予防保全や水道水質のコントロールなど「次世代型の管路システムに関する研究」、③貯水池の水質管理や河川流域の調査など「次世代型の水資源管理に関する研究」を研究の柱としている。
そして、東京都における区部の大規模水道と、多摩地域や離島における中小規模水道の両者を対象に、総合的な調査研究から蓄積される現場の情報をビッグデータに集約し、データマイニングにより構築したエキスパートシステムでの制御、最適化理論を活用した計画決定、総合評価指標の構築などを主軸に、次世代型水道システムを目指している。

漏水の予防保全について、漏水事故を未然に防ぐ調査のために産官学共同研究で、音による漏水の予見システムを開発するなど、本研究センターは東京都や民間企業との連携を図りながら産官学のトライアングルを形成し、そのまとめ役として機能している。また、小笠原や沖縄など離島の小規模水源の状態を調査しデータを蓄積することで、今後の温暖化社会に対応できる水道システムの在り方の研究を続けている。
学術資産としての論文の発表数は、日本水道協会の「全国水道研究発表会」における学校・公的団体で連続10年間以上第1位を記録するなど、教育的な効果も含めて積極的に取り組んでいる。