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生命情報研究センター

センターの先進性

すでに国際的に高い評価を得ている分子系統解析ソフトウェア(MEGA)を、32bitから64bitに進化させた。一般的に次世代シーケンサによる解析は分業化が進んでいるが、本研究センターではデータの抽出からソフトウェアの開発までトータルな研究が可能であり、そうした環境は若い研究者にとっても有益である。

さらにMEGAの新たなバージョンとして、人間に見られる遺伝的変異が病気の原因となり得るか否かを、人間以外の動物のゲノム情報と比較解析することで見分けるソフトウェア「MEGA-MD」を開発した。人間だけを見るのではない基礎系の研究だからこそのアイデアであるといえよう。

今後は膨大なゲノムのビッグデータを誰もが利用できる仕組みづくりが進むと予想され、そうしたなかで多様な方向性が考えられるが、本研究センターでは、生命科学の根本的な技術のひとつであるゲノムデータから系統樹を推定する系統解析の分野に力を入れている。DNAシーケンサの開発が進むほど、コンピュータの性能がアップするよりもデータが蓄積する方が速くなり計算時間が増大していくが、その時間を縮めていくためのアルゴリズムや計算法の改良といった部分については、特に集中して進めていく。