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コミュニティ・セントリック・システム研究センター

概要

国内外を問わず、急速に進む少子超高齢化や深刻な労働力不足など、生活環境や社会の構造も大きく変化し、様々な点において地域格差が拡大するなか、「地域コミュニティ」の活性化が喫緊の課題になっています。特に、東京都が直面している大きな課題に「防災」や「高齢者福祉・介護」があり、いずれも対策のキーワードは、ソーシャルコミュニケーションと言われています。このような背景のもと、より良いコミュニティを生み出し、コミュニティを育むための仕組みとして、コミュニティを中心に捉えるシステム化に関する研究が多角的な観点から行われており、東京都立大学に、コミュニティ・セントリック・システム研究センターを設立しました。現在に至るまで、人間を中心に捉えるヒューマン・セントリック・システムに関する研究が行われていますが、必ずしも人間を中心とする考え方がコミュニティを中心とする考え方と対比関係にあるわけではなく、むしろ相補的な関係であり、部分と全体、ミクロとマクロの関係にあるとも考えられます。また、ヒューマン・セントリック・システムの目的が個人の生活の質(Quality of Life; QOL)を高めることであるのに対し、コミュニティ・セントリック・システムの目的はコミュニティの質(Quality of Community; QOC)を高めることにありますが、QOLとQOCを個別に考えるのではなく、相乗的に高めていくべきです。したがって、本研究センターでは、QOLとQOCがともに改善されていくことを期待し、国内外の研究組織と連携しつつ、ソーシャルロボティクスとソーシャルビッグデータに関する研究開発を進めつつ、インクルーシブソサイエティのその先にある、スマーターインクルーシブソサイエティの実現に向けた研究開発を行っていきます。

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