コミュニティ・セントリック・システム研究センター
センターの未来像
あらゆる人々に対し、まち全体が心と体のバリアフリー化されるようなインクルーシブソサイエティの実現や、高齢者の健康寿命の延伸や生涯学習などを含めた地域コミュニティ全体の活性化を行うためには、QOLからQOCへの展開と、QOCからQOLに向かう持続可能なコミュニティの実現に向けたシステム化と要素技術に関する包括的なプラットフォームが必要になります。つまり、文理融合・看工融合を背景に、技術と社会がシームレスに繋がるコミュニティのデザインの体系化が行える点が、本研究センターの独創的な点であり、インクルーシブソサエティのその先にある、ソーシャルロボティクスとソーシャルビッグデータが両輪となってあらゆる人々をスマートに支える「スマーターインクルーシブソサエティ」の実現を目指します。例えば、自動運転に関する社会参加型(Society-in-the-loop)人工知能の議論のように、本研究センターでは、今後、ますます普及するであろう人工知能やロボットが社会に浸透するためには、我々人間が機械の判断に委ねなければならない様々な状況を受入れる必要があり、社会受容性に関する議論の他、そのような社会をどのように構築していくべきか、考えていく必要があります。同時に、人工知能やロボットの質を高めていくためには、人間が積極的に、ソーシャルビッグデータやソーシャルロボティクスの研究に関わる必要があり、人間参加型(human-in-the-loop)人工知能に関する研究開発を行って行く必要があります。また、文化や言語の壁を越えた議論も必要であり、本研究センターでは、コミュニティを中心とした様々システムに対し、コミュニティ・セントリック・システムに基づくスマーターインクルーシブソサイエティの創出にむけた様々な議論を行うための拠点として、国際的な研究開発を推進していきます。