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島嶼火山・都市災害研究センター

鈴木毅彦

最新情報を地域社会に即時還元し、火山災害ひいては自然災害全般に周備する

研究センター長 鈴木 毅彦
研究センター長 鈴木 毅彦
東京都立大学大学院
都市環境科学研究科
地理環境科学域 教授 理学博士

日本には500程度の火山が存在し、うち110は活火山という世界有数の火山大国である。2014年の御嶽山噴火をきっかけに、日本が火山大国であるにも関わらず、火山研究者が少ないこと、そして火山災害に対する事前準備が不十分であるという、ふたつの問題点が露呈した。近年、国内外の研究者により、様々な火山現象のしくみの解明やモデル化がなされ、火山災害の軽減を目的とした応用的な火山研究にも一定の進展がある。しかし、火山にはそれぞれに固有の性質があるため、各火山に対して個別の研究が必要であり、それらを十分にカバーする研究体制が整っていないのが現状である。現在国内の大学に設置された「火山」または「噴火」の語を名称に含むセンターや観測拠点の多くは、理学系、とくに地球物理学的なアプローチからのデータ取得や噴火の直前予知に主眼をおいている。

そんな中、東京は島嶼部をはじめ、南西方に富士山、さらには利根川上流域に多数の活火山を抱えており、将来、火山噴火の影響をうける可能性は極めて高い。火山災害を最小限に抑えるためには、観測機器による噴火の直前予知だけではなく、各火山の特質を把握した上での噴火の長期的予測、災害予測や適切な避難方法をはじめとした噴火に備えた地域社会の整備、噴火後の復興や生態系回復過程など、長期的な視野に基づく火山災害研究を総合的に進める必要性がある。